うっかり車検の満了日を迎えてしまうとどうなる?必ず確認しておきたい車検のタイミングとは
車検の満了日はどうすれば分かるの?
車検の有効期限は車種によって下記のように定められています。
・定員11人未満の乗用車(軽自動車を含む):初回は3年後、以降は2年ごと
・定員11人以上の乗用車:1年ごと
・乗用車のレンタカー:初回は2年後、以降は1年ごと
・バス、タクシー: 1年ごと
・軽貨物自動車:2年ごと
・8t未満の貨物自動車:新車登録時から2年後、以降は1年ごと
・8t以上の貨物自動車:1年ごと
・小型自動車二輪(250cc超):初回は3年後、以降は2年ごと
※250cc以下の小型自動車二輪は車検を受ける必要がありません。
前回の車検を受けてから上記の期間が経過した頃に次の車検を受けることになります。しかし、車検を受ける時期はだいたいの感覚で判断するのではありません。車検には満了日がきちんと定められており、その満了日よりも前に次の車検を受けなければならないのです。
では、車検の満了日はどのように確認できるのでしょうか?
まず、フロントガラスの上部のルームミラー付近に貼られている車検ステッカー(正式名称は「検査標章」)で確認できます。しかし、車検ステッカーには有効期限の年と月までは記載されていますが、日付までは書かれていません。
車検ステッカーは見やすい位置にあるので、日頃から車検が満了する年と月をチェックするのには便利ですが、日付については別の方法で確認する必要があります。
日付を確認するには、車検証(正式名称は「自動車検査証」)を見る必要があります。車検証には、「有効期限の満了する日」という項目があり、そこを見ることで車検の満了日を確認することができるのです。
フロントガラスの左上には、点検ステッカーが貼られていることがあります。これは、法定検査を実施した際に認証整備工場や指定整備工場などで貼られるもので、次回の整備時期を示します。これは車検の満了日とは関係がありませんので、混同しないように注意しましょう。
車検は「満了日の1か月前」がキーポイント!
車検は満了日を過ぎる前に受けなければなりませんが、満了日の前のどのタイミングで受けるのが良いのでしょうか?
実は、車検は満了日前であればいつでも受けることができます。極端な話、満了日の何か月も前に前倒しで受けることも可能となっています。とはいえ、車検を受けるベストなタイミングは、満了日の1か月前を過ぎてからです。
満了日1か月前から満了日当日までの間に車検を受けると、次回の有効期限が元の満了日から計算された日付になる、というルールがあるからです。つまり、次回の有効期限がズレ込むことがなく、無駄が生じません。一方、満了日まで1か月以上残っている段階で前倒しすると、有効期限が前倒しした期間の分だけズレ込んでしまいます。
例えば、ある普通乗用車の車検の満了日が2018年11月30日だとします。もし、2018年11月1日に車検を受けた場合、1か月以内の前倒しになるため、次の車検の有効期限は元の満了日から丸2年が経った後の2020年11月30日となります。
しかし、2018年10月1日に車検を受けた場合、1か月以上の前倒しになるため、次の車検の有効期限は前倒しした分だけそのまま早まり、2020年10月1日までとなってしまうのです。
車検満了日の直前でも車検は受けられる?
では、車検の満了日を忘れてしまっていて、気づいたら満了日の直前になっていたという場合にはどうなるのでしょうか?
前述の通り、車検は満了日が過ぎる前であればいつでも受けることができます。そのため、満了日の直前に車検を受けても問題はありません。
ただ、「車検をすぐに受けられるかどうか」という問題があります。車検業者が申し込みを受けてからすぐに車を車検に通せるとは限らないからです。
車のコンディション(修理や部品交換が必要かなど)や混雑状況によっては、満了日までに間に合わないということも考えられます。前日や当日の午前まで申し込みを受け付けている場合もあれば、もっと早くに申し込まないと車検を受けられない場合もあります。
満了日直前に申し込む際には、満了日が間近に迫っていることを説明し、満了日までに車検を受けられるかを確認してから予約するようにしましょう。
ちなみに、車の整備工場には「指定工場」と「認証工場」がありますが、急ぎの場合は指定工場を有している車検業者に依頼すると良いでしょう。なぜなら、指定工場では自社で車検ラインを保有しており、短時間で車検を済ませられる可能性があるからです。
もし、満了日までに車検に通せなかった場合、車検切れとなり、その車は公道を走ることができなくなってしまいます。公道を走れないということは、車を使用できずに困るということだけではなく、車検を受ける場所まで車を移動させることができないことも意味します。その場合は、車検業者にレッカー車で運んでもらったり、仮ナンバーを取得しなければならなかったりと、余計な手間や費用が発生してしまいます。
このように、法律上は満了日の直前に車検を受けることは可能ですが、場合によっては車検を引き受けてくれる業者が見つからないということもあり得ます。
そのため、車検ステッカーや車検証で満了日を確認し、スケジュール帳やカレンダーに記入するなど、うっかりして忘れないための対策を講じておくことは大切です。
また、前述の通り、車検は満了日から1か月以内の前倒しであれば、どの日に車検を受けても次回の満了日は同じになりますので、満了日ギリギリまで待つのではなく、余裕をもって申し込むようにしましょう。
カーリースなら、車検の満了日を忘れることがなく安心!
新しい車との付き合い方として最近話題のカーリースなら、車検の満了日を忘れることはないので安心です。なぜなら、車検の満了日が近づくとカーリース会社がそのことを知らせてくれるからです。
また、車検の手続き自体もカーリース会社にお任せすることができますので、車検のたびに業者を探したりする必要がありません。さらに、メンテナンスパックを利用することで、オイル交換や消耗部品の交換、点検整備などをカーリース会社にお任せすることも可能で、車にあまり詳しくない人でも安心して車を楽しめます。
カーリースの毎月の料金には、車両代や登録諸費用だけではなく、毎年の自動車税や車検費用(自動車重量税、自賠責保険料、車検基本料など)、メンテナンス費用(メンテナンスパックを付けた場合)などがすべて含まれています。車に関係する出費がフラットになり、家計のやり繰りがしやすいということでも人気を集めています。
また、カーリースは頭金が不要ですので、まとまった初期費用を用意しなくても新車に乗り始めることができます。もし今車の乗り換えを検討しているのであれば、カーリースの利用についても是非考えてみてください!
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