カーリースでは勝手に車修理をしても良い?車に傷がついたり故障してしまったりした時の対処法を知っておこう!
“カーリースした車の所有者は自分ではない”ということを知っておこう
カーリースとは、月々のリース料を支払うことで、カーリース会社から車を借りられるサービスのことです。
購入と同じように様々なメーカーや車種から自由に車を選べますし、リース期間は3年、5年、7年などの長期にわたるのが一般的ですから、リース車はまるでマイカーのような感覚で利用できます。
とはいえ、カーリースはあくまでも車を「借りる」ためのサービスですから、リース車の所有者は自分ではなく、カーリース会社です。
月々のリース料には、車両価格や自動車取得税、登録諸費用だけではなく、自動車税や自動車重量税、自賠責保険料、車検代などが含まれていることが多いです。「メンテナンスパック」をつけて、整備点検やオイル交換、消耗部品の交換なども契約に含められる場合もあります。
また、個人向けのカーリースでは「残価設定」があることが多いです。
残価設定とは、契約満了時の車の残存価格(残価)を予想し、車両価格から残価をあらかじめ差し引くことを意味するもので、車両価格から残価がマイナスされる分、リース料を安く抑えることが可能です。
ただし「オープンエンドリース」という契約形態の場合、契約満了時に返却車両の査定が行われ、査定額が残価を上回ればキャッシュバックを受けられますが、査定額が残価を下回った場合には不足分を請求されます。
特にリース車に傷がついたり故障したりした場合、査定額にマイナスの影響が及んで精算金を請求される可能性が高まりますので、契約期間中リース車を大切に扱う必要があります。
車の修理が必要になるのはどんな時?考えられるケースは?
車修理はどんな時に必要でしょうか?
もちろん、車修理が必要なケースは数えきれないほどありますが、参考までに代表的な車のトラブルや車修理が必要な状況を挙げてみます。
・ボディの損傷
一見大したことのない損傷でも、ゆがみや隙間が生じて、他の部分にもダメージが及ぶことがありますので、甘く見ないようにしましょう。
・エンジンがかからない
エンジン自体の不調や、タイミングベルト切れ、バッテリー切れなどが考えられます。エンジンオイルの交換をおろそかにしていると、エンジン自体のトラブルが起きやすくなります。
・空調が効かない
エアコンの修理が必要になります。
・排気音がおかしい
マフラーの不調が考えられます。
・ギアの調子がおかしい
トランスミッションの修理が必要かもしれません。
・オーバーヒート
ラジエーター切れが考えられます。
・パンク
タイヤに穴ができたか、エアーバルブに問題があるかもしれません。
・ブレーキがかかりづらい
ブレーキパッドの摩耗やブレーキフルードの不足が考えられます。
では、車修理にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
・ボディの凹みの修復:2万円から
・ドア交換:10万円から
・バンパー交換:5万円から20万円
・エンジン交換:50万から90万円
・エアコンの修理
ガス補充:数千円から1万円
パイプやコンプレッサの修理:各部分について3万円から5万円
エアコン交換:20万円くらい
・マフラーの修理
溶接:数千円から1万円
マフラー交換:3万円から
※金額は目安です。修理業者や使用する部品によって金額は異なります。
このように、修理費用はケースバイケースですが、車修理では高額になるものもありますので、それなりの出費が伴うことは覚えておくべきでしょう。
カーリース利用時に車の修理をする際の注意点
ここで、カーリースの車修理の注意点について見てみましょう。
まず大切なのは、カーリースの車修理が必要になった場合にどうすればよいかをあらかじめカーリース会社に確認しておくことです。車修理が必要になってから確認するのではなく、事前に確認して、対応法を頭に入れておくようにしましょう。
車修理が実際に必要になった時には、カーリース会社に必ず報告して、対応法について改めて確認することも大切です。
報告しないまま修理を始めることが決してないようにしてください。カーリース会社が指定している修理工場があれば、必ずそこで車修理をするようにしましょう。
修理工場が特に指定されていないケースもあります。その場合は、自分で業者を選んで車修理をすることになりますが、いい加減な車修理をすると、契約満了時の車の査定額に影響して高額な精算金が発生しかねませんので、十分に注意しましょう。
特に、料金だけを見て修理業者を選ぶのは非常に危険です。実績が十分にあるか、評判が良いか、質問に誠実に答えてくれるか、見積もりが詳細で分かりやすいかなどを基準に業者を選ぶと良いでしょう。
カーリース利用時に車修理が不安な場合は“メンテナンスパック”と“任意保険”がカギ!
ここまで見てきた通り、リース車の所有者はカーリース会社であり、契約満了時に返却車両の査定があることを考えると、リース車が損傷したり故障したりした場合にはきちんと修理することが不可欠です。
車修理にはそれなりの費用がかかります。ですから、カーリースを利用したいものの、万が一のことが心配だという人もいることでしょう。
そのような人は、カーリースの契約時にオプションとして「メンテナンスパック」をつけておくと安心です。
メンテナンスパックをつければ、オイル類の交換やバッテリー交換、タイヤ交換、ブレーキパッド交換などを定期的にサービスしてもらえ、故障やトラブルなどを未然に防ぐことができます。
※すべてのカーリース会社がメンテナンスパックを用意しているわけではありません。
また、自社修理工場を持っているカーリース会社であれば、万が一の際に安心して車修理を依頼することができますので、そうした会社を選ぶのもよいでしょう。
さらに、カーリースを利用する際には、事故に備えて任意保険に入っておくことが大切です。
特に車両保険に入っておくならば、車修理の費用の多く部分をカバーしてもらえますので非常に安心できます(車両保険に入っていないと、自分の車が受けた損害については補償してもらえません)。
中にはリース専用の任意保険を用意しているカーリース会社もありますので、利用を検討してみると良いでしょう。
このように、安心してカーリースを利用する方法はいくつかあります。ただ、トラブルを避けるために一番重要なのは、先ほど取り上げたように、まずはカーリース会社に報告・相談するということです。このことを忘れないようにしましょう。
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