カーリースを利用したい!慌てて契約する前に知っておきたいカーリースの注意点とは
まずはカーリースの仕組みをおさらいしよう!
カーリースでは、一定期間車に乗り続けるという条件で、長期間レンタルを行います。カーリースの場合、保険や車検などを自分で管理しなくてもいいので、長期間利用できるレンタカーと言っても良いかもしれません。
カーリースの毎月の利用料金は基本的に定額(ボーナス月に多めに払う場合もあり)となっており、予算を立てやすいのがポイントです。
また、新車のカーリースがレンタカーと違うのは、自分の好きな車種を選ぶことができるという点です。マイカーのように乗ることができ、ナンバープレートもレンタカーのような「わ」ナンバーではありません。
カーリース会社がディーラーから安く車を仕入れ、その車をユーザーに提供するため、ディーラーで直接車を買うよりもお得というのがメリットと言えるでしょう。オリックス自動車などのカーリース会社は、1年間に10万台もの車を新しく購入して、カーリースに出しています。
なお、特別仕様車もカーリースすることができます。業務などで特別仕様車を使用する場合、経費としてリース料を計上する事ができるカーリース契約がお得です。契約者の好みに合わせて、スポーツ仕様の車や福祉車両などもカーリースできます。
カーリース料金の中には、車両の本体価格だけでなく、自動車取得税、新車登録時の手数料や毎回車検の時に必要になる自動車重量税、自動車税、自賠責の保険料など、全ての費用が含まれています。
これらを一括して支払えるので、手続きが非常にシンプルです。
カーリースの契約時点での注意点とは?
カーリースを利用する際に特に留意したい注意点は、走行距離です。
一部のレンタカーのように走行距離数制限がかかっている契約の場合、一定の走行距離を超えると、車を返却する際、超過料金を支払わなければいけない可能性があります。
この走行距離制限は契約の種類や車種によって異なりますが、一般的には月1,000~2,000キロ前後となっています。毎月長距離を移動するという方は、走行距離制限があるカーリース契約は適していません。
カーリース契約にはオープンエンド型とクローズドエンド型がありますが、オープンエンド型の場合、月々のリース料金が比較的安いのと引き換えに、契約期間満了時にきれいな状態の車を返却しなければなりません。
さらに、車両が契約時にカーリース会社と約束した程度の品質を保てていない場合は、違約金を払わなければならないので注意が必要です。
オープンエンド型のカーリースは、車の外観などを含め、長くきれいに乗れるという自信がある方におすすめのカーリース契約です。カーディーラーが行っているカーリースは多くの場合、このオープンエンド型です。これも契約時の注意点の1つと言えるでしょう。
カーリース契約をする際にもう一つわきまえておきたい注意点が、事故時の処理です。
カーリースしている車で事故を起こした場合、その損失は自分で負わなければなりません。カーリース料金の中に自賠責保険は含まれているとはいえ、保険でカバーできる範囲を超過した場合は自己負担となります。そのため、任意保険に別途加入しておく必要があります。
「カーリースは中途解約ができない」という点も注意点として挙げられます。
新車のカーリースは5年、7年、9年という契約が基本となるため、その期間が満了するまで乗り続けるというのが条件となります。
中途解約となるケースとして、事故で車両が全損したという場合があります。リースカーの所有者はあくまでもカーリース会社であるため、車が乗れなくなってしまうと、例えば、本来9年かけて支払うべきだった料金をカーリース会社に支払わなければならなくなります。
加えて、カーリースには車庫証明が必要になることも、注意点として覚えておきましょう。この点はレンタカーとは異なります。住んでいる家から半径2キロメートル以内にある駐車場を警察署に登録する必要があります。
カーリースでは利用にあたっての審査があるという点も、注意点として押さえておきましょう。カーリースを契約して新車に乗り始めたものの、途中で月々の料金を支払えなくなり、契約不履行になってしまったということがないように、審査が行われます。
債務不履行など、審査にマイナスとなる経歴があったり、年収が200万円を下回っていたりする場合は、事前審査に通らない可能性もあります。その際は、家族など関係の近い人に保証人になってもらう必要がありますのでご注意ください。
カーリース契約中の車の扱いにおける注意点とは?
カーリース契約者が初心者ドライバーなら、ガレージや電信柱などにぶつけてしまい、傷や凹みを付けてしまう可能性もあります。注意点として覚えておきたいのは、カーリースで借りた車はあくまでもカーリース会社のものであって、自分の車ではないという点です。
小さな傷だとしてもカーリース会社に報告して、どのように処理するべきか、指示を求めましょう。車をカーリース会社に返却する際は原状復帰が基本となるため、傷や凹み、故障が発覚すると、修理代などを請求されることがあります。
契約期間が満了した際に最初の状態にして戻すというのが原則となるので、基本的に自前のカスタマイズはしないようにしましょう。車両に穴を開けたり、むやみにパーツを取り外したりして、もとに戻せない改造してしまうと、返却時に違約金を請求される可能性があります。
カーリース利用時の注意点まとめ
以下にカーリースの注意点をまとめました。慌ててカーリース契約をしてしまう前に、注意点をよく理解しておきましょう。
注意点1
カーリースは新車購入代行とレンタカーの中間的なサービス。運転するのは利用者でも、リースカーを所有するのはカーリース会社となる。
注意点2
車に関係する多くの税金や車検代などが月々のカーリース料金に含まれる。
注意点3
カーリース契約の際は走行距離制限を超えないように注意する必要がある。
注意点4
オープンエンド型のカーリース契約の場合、返却時に車の一定の価値を保っておく必要がある。
注意点5
基本的には途中解約はできず、事故などで全損し、やむを得ず途中解約となった場合、違約金を支払う必要がある。
注意点6
カーリースを利用する場合には、地元警察署の車庫証明が必要になる。
注意点7
カーリース契約を結ぶ際には審査を受ける必要がある。
注意点8
原状復帰して返却しなければならないので、自前のカスタマイズは基本的にNG。
注意点9
車両に傷や凹みを発見した場合は、なるべく早くカーリース会社に連絡する。
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