カーリース利用時に必要なものとは?カーリースの契約の流れや必要書類について解説
カーリース利用までの流れとは
カーリースを利用しようと決めてから、申込、契約、納車までの流れを説明します。複雑そうなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、特に難しいことはありません。
まずは、利用するカーリース会社を決めましょう。
カーリース会社によってさまざまなプランがあり、調達可能なメーカーや車種なども異なる場合があります。支払い方法、プランに含まれる内容などにも差があるため、じっくり比較し、検討することが大切です。
特に「契約年数」「走行距離」「リース期間中の返却・乗り換え」「リース期間満了後の選択肢」「精算の有無」などはトラブルの元になりますので、きちんと把握したうえで利用しましょう。
カーリース会社が決まったら、WEBから申込を行います。もちろん店舗に出向いても問題ありませんが、WEBからの方が時間を選ばず、簡単に完了できます。
申込後は、カーリースが利用できるかどうか、所定の審査が実施されます。
カーリース会社が提携している信販会社などによる審査が一般的です。審査基準は非公開ですが、一般的なローンなどの審査とほぼ同じと捉えておきましょう。
審査に通過し、無事にカーリースが利用できるとなれば、見積もりを出してもらい、内容を確認しましょう。契約プランに含まれているもの、走行距離、途中解約、費用の支払いなどの疑問点があれば、このときに解消しておきましょう。
見積もりに問題なければ、次は契約を結びます。
契約内容を確認し、自分の希望と相違がなければ、印鑑を押して契約します。店舗で契約を結ぶケース、郵送で結ぶケースなどがあります。自分が都合の良い方を選びましょう。
契約後、車が納品されるまでは1〜2カ月程度が一般的です。
ただし、人気車種などの生産状況や、メーカーの在庫状況などによって、もう少し長くなることもあります。急いで車が必要な方は、契約前に納車のタイミングを確認しておくことをおすすめします。
以上が、申込〜納車までの大まかな流れです。細かい流れはカーリース会社によって異なる場合があります。
カーリースの申込と契約に必要なものをご紹介
続いて、申込から契約に際して必要なものをまとめておきます。事前に把握しておき、用意できるものは用意しておくとスムーズに運びます。
基本的に、申込だけなら必要なものはありませんが、店舗に出向く場合など、契約に移行する可能性もあるため、申込の時点で、以下、契約に必要なものを用意しておくと良いでしょう。
本人確認書類
運転免許証、パスポート、保険証など本人確認に利用できる書類はいくつかありますが、車を借りる契約ですから、運転免許証の提示を求められるのは必須です。はじめから運転免許証は用意しておきましょう。
印鑑
契約書や誓約書などへの捺印に必要です。シャチハタは認められないケースがほとんどです。認印として使える三文判でも可能な場合も多いですが、できれば、実印や、銀行の届出印など、しっかりした印鑑を用意しましょう。
口座がわかるもの
一般的に、リース料金は引き落としが多いです。キャッシュカードまたは通帳など、引き落とし口座の金融機関コード・支店番号・口座番号などがわかるものを用意しておきましょう。
カーリースの契約成立後に必要なものはある?
問題なくカーリース契約を結んだら、新車登録に必要なものを用意します。
ここで必要なものとは、具体的には「住民票(現住所が確認できる公的書類)」「車庫証明」「委任状」などが挙げられます。
※委任状は、カーリース会社やディーラーに新車登録の手続きを代行してもらう際に必要なものです。車庫証明をカーリース会社に依頼する場合、別途そのための委任状も必要になります。
これらはすべて必要かつ大切なものですが、その中でも、特に車庫証明についてはしっかりと把握しておきましょう。
車庫証明は、正式には「自動車保管場所証明書」と言います。
駐車場がある住所を管轄する警察署の“警察署長”に、保管場所についての証明書を申請し交付してもらった後、陸運局へ提出しなければなりません。
逆算していくと、警察署長に車庫証明の交付を申請する時点で、すでに駐車場を確保していなければならないというわけです。
カーリース会社からもこの点をアドバイスされるかもしれませんが、自分で先に駐車場を探し、契約しておくと、よりスムーズに進むでしょう。
なお、車庫証明に必要なものもあります。
自動車保管場所証明申請書(2枚綴り)
警察署でもらえますので、早めに手に入れておきましょう。
以下のいずれか一通
・自認書(自分が所有する土地や建物を駐車場とする場合)
・賃貸契約書の写し・領収書・使用承諾書等(月極駐車場などを使用する場合)
・住宅、都市整備公団等の法人が発行する確認証明 など
所在図・配置図
駐車場の所在図と配置図(駐車場がどこにあるのか、また駐車場のどの部分を使うのか)
印鑑
契約書に捺印する際に使用した印鑑にしましょう。
その他
申請者の住所と、車検証に記載される「自動車の使用の本拠の位置」が異なる場合、使用の本拠の位置が分かる書面を求められることがあります。公共料金や家賃の領収書、使用の本拠の位置あてに届いた郵便物などがあれば、用意しておきましょう。
以上の書類をそろえて、警察署に提出します。その後、調査員が現地調査に来て、問題がなければ、申請から3〜4日程度で車庫証明が交付されます。受け取りには手数料がかかるので、覚えておきましょう。
交付手数料
車庫証明の交付手数料は2,000円前後、保管場所標章交付申請書の手数料は500円前後です。いずれも自治体により多少前後します。
これら必要なものは、自治体などによって多少変わることがありますので、事前に警察署やカーリース会社などに確認しておくと良いでしょう。
カーリースを申し込む前にメリットとデメリットも把握しておこう!
今回は、カーリース利用時に必要なものを「申込〜契約まで」「契約締結後」に分けてお伝えしてきました。そのほか、必要なものについてはカーリース会社に確認しておきましょう。
最後に、カーリースを申込む前に、いま一度、カーリースのメリットやデメリットを確認しておくと良いでしょう。後悔しないカーライフを送るためにも、メリット・デメリットを知っておくことが大切です。
カーリースのメリットはなんと言っても「頭金が不要」で新車に乗れる点です。購入時のようにまとまった初期費用を用意する必要がないため、イニシャルコストを大きく抑えられます。
また、購入した場合には、その都度、支払わなければならない車検・自動車税・自賠責保険料・自動車重量税といった維持費が、車両本体価格と合わせて毎月のリース料金に含まれています。
リース料金は毎月一定額にできるため、リース期間中の車にかかる出費が非常に安定する点も大きなメリットです。
さらに、安全・安心のカーライフには定期的なメンテナンスが欠かせません。
消耗品の交換などがセットになった「メンテナンスパック」を用意しているカーリース会社がほとんどですから、たとえ車に詳しくない方やメンテナンスに自信がない方でも、常に良いコンディションの車に乗っていられるというメリットもあります。
一方、走行距離が設定されており、オーバーすると超過分の精算が必要になる、カスタマイズが自由にできない、中途解約は原則としてできない(多額の解約金が必要)といったデメリットもありますので、覚えておきましょう。
ただ、デメリットと言っても、あらかじめ自分に必要と思える走行距離を想定し、余裕を持って契約しておく、カスタマイズはしない、中途解約の予定もないという方にすれば、大きなリスクに感じることはないでしょう。
それよりも、メリットが大きいからこそ、カーリースの利用者が急増しているわけです。この記事でお伝えした、契約に必要なものと併せて、メリット・デメリットもしっかり覚えておきましょう。
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