今人気のカーリースを、カーローンと徹底比較しました!
カーリースとカーローンの総費用を比較!
今回比較対象とした車種はコンパクトカーの中でも人気が高い『TOYOTA AQUA』です。オプション等はすべてなし、グレードも同じという条件で比較をしています。
まずはTOYOTAでカーローンを組んで『AQUA』を60回払いで購入した時の費用をシミュレーションするとこのようになります。
車両本体価格:1,902,270円
税金・諸費用:117,030円
■頭金 100,000円
■金利 7.80%
■初回 32,607円×1回
■月々 30,800円×49回
■ボーナス時 50,000円×10回
上記の内容でローンを組んだと仮定すると、総費用は
【2,141,807円】
となります。まずはこの金額を覚えておいてください。
次に、コスモスマートビークルで同じ車種を60ヶ月リースした時の費用をシミュレーションしてみると次のようになります。
■頭金 100,000円(原則不要ですが比較しやすくするため)
■月々 31,320円(メンテナンスパック込み)
■ボーナス時 50,000円(月々の料金に加算)
上記の内容でリースすると、総費用は
【2,479,200円】
となります。
カーローンの方がお得?
ここまでを単純に比較してみると一瞬、ローンの方がお得?と思ってしまいますが、ローンで購入した場合は次の費用も必要になります。
*自動車税 約23,000円(毎年)
*自動車重量税 エコカー減税適用のため免税
*自賠責保険料 約36,780円(車検ごと)
*法定点検料 約15,000円(12ヶ月ごと)
*車検代 約70,000円(車検ごと)
*その他消耗品交換代 約50,000円(毎年)
消耗品はウインカーなどの小さなものからワイパー、オイル、オイルエレメント、タイヤ、ミッションオイル、ラジエーター、エアコンガスなど様々あり平均値が出せませんので、年間におよそ50,000円と仮定しています。
これをローンが終わる60ヶ月に換算してみると、トータルでおよそ
【546,780円】
かかる計算になります。
このような費用がその都度必要になるカーローンに対して、カーリースでは上記の費用のほとんどは月々のリース料金に含まれていますので、その都度支払う必要がありません。
ということで、60ヶ月の総費用をまとめてみると次のようになります。
カーリースの場合【2,479,200円】
カーローンの場合【2,688,587円】
もちろん、金利やボーナス時の加算額、頭金など様々な条件によって変わってきますが、一般的には5年間でこのような差が出ると考えられます。
※ガソリン代や駐車場代などはカーリースでもカーローンでも同じと考えてここでは含めていません。
7年、9年などの長期の場合はどうなる!?
前の項目では同じ「60ヶ月」で比較をしましたが、7年(84ヶ月)や9年(108ヶ月)などのように、さらに長い期間リースするとどうなるのでしょうか。
業界No.1のトータルサポートや分かりやすい価格設定、充実したサービスなどで今特に大人気のカーコンビニ倶楽部のカーリース「もろコミ」では、次のようになります。
《もろコミ7》
■頭金 0円
■月々 15,768円×84回(ボーナス時加算額 97,092円)
上記は月額2,700円のメンテナンスパックに加入した場合の月々のリース料金です。7年間での総費用は
【2,683,800円】
となります。先ほどの項目のカーローンのケースをここに当てはめると、7年間では次のような差が出ます。
もろコミ7【2,683,800円】
カーローン【2,971,367円】*諸費用829,560円
ここでもやはりカーリースの方が総費用が抑えられるという計算になります。では、さらに長いリースをするとどうなるでしょうか。
《もろコミ9》
■頭金 0円
■月々 15,768円×108回(ボーナス時加算額85,752円)
上記も同様に月額2,700円のメンテナンスパックに加入した場合のリース料金です。9年間での総費用は
【3,246,480円】
となります。カーローンと比較すると次のような差が出ます。
もろコミ9【3,246,480円】
カーローン【3,254,147円】*諸費用1,112,340円
となり、僅差ではありますが、やはりカーリースの方が維持費用等が安くなるという結果になりました。
もろコミ(カーコンビニ倶楽部)には60ヶ月リースがありませんので、60回ローンと比較しやすくするために今回はコスモスマートビークルの60ヶ月リースを比較対象としましたが、上記の7年リース、9年リースでもお得になります。
費用以外の違いも知っておこう!
カーリースとカーローンの総費用を比較しましたが、費用面以外の違いもきちんと把握しておく必要があります。
《所有者の違い》
カーリースの場合、所有者はあくまでリース会社となりますので、車検証上の所有者欄はリース会社の名前になります。カーローンの場合は購入者です。
《制限の違い》
カーリースでは自分の好きなようにカスタマイズをしたり、乗りたい放題乗って良いという訳ではありません。
契約時に車両本体価格から予定残存価格(残価)を差し引いてリースすることになるのですが、カスタマイズをしたことで残価が下がってしまったり、走行距離が多すぎて残価が下がってしまったり、ということがあります。
その場合、返却時に元の状態に戻すための費用や、下がった残価分の支払いが必要になります。
カーローンの場合は自己所有物として自由にカスタマイズしたり、走行距離を気にしながら走らなければならない、ということはありません。
この辺りは、カーリースをする人や使い方によっては「デメリット」と感じるかも知れませんので、押さえておきましょう。
カーリース、カーローン、結局どっちを選べば良い?
単純に費用だけを比較するとカーリースの方がお得になるケースが多いのですが、もし現金で支払えるのであれば、金利の分お得になりますので現金一括で購入した方が良いでしょう。
また、例えば人気車種の場合、ローンが終わって下取りに出したら思ったよりも高く売れ、差し引きでリースよりもお得だったということもあります。
カーリースとカーローン、どちらを選ぶか迷っている方は次のような点に着目してみてはいかがでしょうか。
《カーリースがオススメ》
■特にカスタマイズなどはせず、普通に乗れれば良い
■できるだけ費用を抑えて乗り出したい
■支払いは安定していた方が良い
■面倒な手続きなどはできるだけしたくない
■事故や故障の際の手配なども任せたい
《カーローンがオススメ》
■自由にカスタマイズしたい
■自己所有物にこだわりたい
■長距離を乗る機会がとにかく多い
■手続きや手配、税金や保険の支払い、車検なども特に面倒とは感じない
カーリース、カーローン、いずれも決して安い買い物ではありませんので、じっくり検討してから決めるようにしましょう。
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