価格だけで選ぶのはNG?車検業者を比較する時のポイントとは?
車検業者の種類別メリットとデメリットを比較!
まず、一口に車検業者といっても、いろいろな種類があってそれぞれに特徴があります。以下で、業者の種類別にサービスの特徴をご説明しますので、メリットやデメリットを比較してみてください。
ディーラー車検
自動車メーカーの正規ディーラーで実施する車検です。扱うのが自社メーカーの車で、設備も充実していますので、より正確な点検や整備を実施できます。また、スタッフの質を全国で統一する努力をしていますので、安心感があります。部品交換の際にメーカー推奨の純正パーツを使用しますし、点検整備が他業者よりも入念なため、料金は比較的割高となります。料金の相場は法定費用+4万~10万円程度、所要時間の目安は1日~3日程度です。
民間整備工場
民間整備工場は主に個人営業の整備工場で、家族経営の小規模な所やたくさんのスタッフを雇っている所など規模はさまざまです。幅広い車種に対応でき確かな腕を持っている所もありますが、平日しか営業していないのでやや不便です。また、最新の機器に強くなかったり、工場によって品質にバラツキがあったりするというデメリットもあります。料金の相場は法定費用+2.5万~8万円位、所要時間の目安は1日~3日程度となっています。
車検チェーン店
サービスを車検に特化した車検専門フランチャイズです。専門の整備士が複数常駐していたり、立会検査を実施していたり、無料保証を付けていたりして、ディーラー車検や民間整備工場などにはないサービスを提供して差別化を図っています。また、安さと速さも売りにしています。車検のための点検整備や法定点検以外のことにはほとんど対応できないのがデメリットです。料金の相場は法定費用+2.5万~8万円程度、所要時間の目安は30分~3時間位です。
カー用品店
大手カー用品も車検サービスを提供しています。カー用品店には汎用部品の在庫が多くあるため幅広い車種に対応できますし、料金も比較的リーズナブルなのが特徴です。ボディーコートなどの特典が付く所もあります。ただし、店舗ごとにスタッフの質やレベルにバラツキがありますので注意が必要です。料金の相場は法定費用+2万~6万円程度、所要時間の目安は1時間~1日程度となっています。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは身近なところにありますし、24時間受付をしている店舗も多いので、手軽に利用できます。また、車内清掃や洗車、ガソリン割引などのサービスを付けてくれる場合もあります。ただし、提携先の整備工場や下請け工場に回す場合が多いので、比較的時間がかかり、整備の信頼性という点でもやや不安があるのがデメリットとなっています。料金の相場は法定費用+2万~6万円位、所要時間の目安は3時間~3日程度です。
大手車検チェーン店のサービスや費用を徹底比較!
車検や必要最低限の法定点検を実施してもらうという点にフォーカスを絞った場合、車検チェーン店には多くのメリットがあります。料金が安くスピーディーですし、車検専門ということもあり、どの店舗でも一定のレベルの点検整備を受けられるようになっているからです。
そこで、ここでは全国規模で展開する大手車検チェーン店のサービスを比較してみましょう。また、軽自動車の車検料金の見積もり額も載せますので、費用を比較する際の参考になさってください。
車検のコバック
店舗数全国No.1(約440店舗)の車検チェーンです。「スーパークイック車検」(安さと最短30分で終わる速さを追求したプラン)、「スーパーテクノ車検」(60分からの短時間で簡単な整備や調整ができるプラン)、「スーパーセーフティー車検」(100項目の点検を実施することで予防整備ができる1日車検のプラン)と、豊富なプランを用意しているのが特徴となっています。軽自動車の料金は45,651円(税込)~となっています。
ホリデー車検
全国に270店舗以上展開しています。入庫から車検終了まで最短60分で終わるスピード感や車検に立ち会って説明を受けられる安心感を提供しているのが特徴です。軽自動車の料金は42,270円(税込)~となっています。
アップル車検
全国に約100店舗と上記2社と比較すると少なめですが、十分な実績がある車検チェーンです。「スピーディー車検」や「安心1日車検」など、ユーザーの希望に合わせてプランを選べます。また、基本点検項目以外はユーザーの了承なしには実施しませんので、安心できます。軽自動車の料金は50,050円(税込)~となっています。
車検の費用を各店で比較する時の注意点とは?
さて、車検業者を比較する時には料金だけに注目しがちですが、賢い業者選びには費用以外の部分にもスポットを当てて比較するのが必要不可欠です。以下で、料金の安さ以外に確認するべきポイントをピックアップします。
見積もりの内訳
車検料金には、車検に通すために必ず必要になる法定費用や車検の代行手数料以外にも、整備料金が含まれています。整備をどこまで実施してくれるのかは業者やプランごとに異なりますので、比較してみることができます。
料金が割高でも整備の内容が充実していれば納得がいくこともあれば、料金が安くても必要最低限の整備しかしてくれないので不安に感じることもあるでしょう。
また、見積もりの内訳を見ると、不要不急の部品交換が含まれていることに気づくことがあります。費用を安く抑えたいのであれば、そうした部品交換は見積もりから外してもらうよう頼むことができるでしょう。
所要時間
車検に出している間は車を使えませんので、所要時間を比較することも大切です。
代車の確認
車検に1日~数日の時間がかかる場合、代車が必要になるかもしれません。代車を利用できるか、有料か無料かを確認しておきましょう。
対応車種
車検業者の中にはハイブリッドカーや外車に対応していない所もありますので、対応車種も要確認です。
支払方法
法定費用は現金で支払うのが一般的ですが、それ以外の部分はクレジットカードやローンで支払えるようにしている業者もあります。
比較する前に確認を!
カーリースは、毎月定額のリース料に車検費用などの車に関係する諸費用がコミコミとなっていて家計のやり繰りがしやすいことで近年人気を集めています。
ただし、カーリース会社が指定したメンテナンス工場で車検を受けないと費用が自己負担になるケースがあり、その場合は基本的に業者を比較検討する余地がありません。契約前に、車検についてのルールをよく確認するようにしましょう。
これは逆に言えば、カーリースでは車検業者の比較や選択でいちいち頭を悩ませる必要がない、ということになります。車検を含め、車の諸々の管理をカーリース会社にお任せして、楽な気持ちで車を維持していきたい方にとって、カーリースはやはり魅力的なサービスと言えるでしょう。
また、自分で自由に車検業者を選べるカーリースのプランも少なくありませんので、車検業者を自分で決めたい方はそうしたプランを選ぶことができます。
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