利用する前に知っておきたいレンタカーのデメリットとは!?
レンタカーとは?
レンタカーとは、レンタカー業者が保有する車の中から乗りたい日時に空いている車を選んで借りるサービスです。
利用期間は数時間だけ、1日だけ、週末だけ、連休中だけなどごく短期間であることが多く「車を所有するほどではないが、たまに使いたい」という人に向いています。
車の維持に必要な税金、保険、メンテナンス費なども必要なく、使いたい時に使いたい分だけ利用することができる利便性から、かつては非常に高い人気を得ていました。
しかし、レンタカーにはデメリットが多いことや、近年のカーリースやカーシェアリングの普及に伴い一時期よりは利用者が減ってきています。
レンタカーのデメリットとは具体的にどういうものなのでしょうか?
利用する前に知っておきたい!レンタカーのデメリット!
レンタカーは便利なサービスである反面、様々な制約などがあります。利用する前にぜひ知っておきたいデメリットをまとめました。
(1)受け渡し場所に行かなければならない!
当たり前ですが、レンタカーを借りるには営業所などの受け渡し場所まで出向かなければなりませんが、営業所は必ずしも自宅の近くにあるとは限りません。
朝一で借りるためには早起きをして電車に乗って行かなければならなかったり、長旅で疲れているのに返却してからさらに電車で帰ってこなければならなかったり…ということもあり得ます。
あるいは返却時間が決まっていますので、それを加味して早めに行動しなければならない可能性も考えられます。
(2)希望の車に乗れない可能性が大!
レンタカーは業者が保有している在庫の中から選ぶことになり、予約時は「車種」や「車名」ではなく「軽自動車」「コンパクトカー」などのクラスで選択をする仕様になっています。
つまり、当日受け渡し場所に行くまでメーカー、車種、色、グレードなどが分からないことが多いのです。「派手な色が嫌いなのに真っ赤な車だった…」ということも考えられます。
また「1人で利用するから軽自動車にしよう」と思っても、そのクラスの車がなければコンパクトカーやミニバンなど他のクラスから探さなければならず、料金が何倍にも膨れ上がってしまうケースもあります。
(3)ナンバーが『わ』『れ』
レンタカー利用者の中でも特に不満が多いのが、この『わ』『れ』といった、パッと見でレンタカーであることが分かってしまうナンバーです。実際にこのような声を多数見かけます。
「かっこわるい」
「運転がヘタだと思われそう」
「わナンバーで走っていると煽られる」
「レンタカーだと分かるとバカにされて車線変更させてもらえない」
「彼女にレンタカーのナンバーが恥ずかしいと言われた…」
車にはどこか「ステータス」的な意味合いがありますので、レンタカーであることにある種の劣等感を抱いてしまう心理は頷けます。
また車を所有している側も、レンタカーと分かると「運転に慣れてないのかな?」「危険かも知れないな」と感じ、前に入れてもらえなかったりするケースも少なくありません。
(4)営業時間に合わせる必要がある!
レンタカー業者の中には24時間営業のところもありますが、全国的にはまだまだそう多くはありませんので、借りる時間、返す時間は営業時間内となります。
仮に営業時間が20時までの営業所で車を借りて、20時に返却予定とします。ところが営業所に向かっている途中、渋滞に巻き込まれてしまいました。
この場合、返却時間が迫っているため焦ってしまい、事故を起こしてしまう可能性が大きくなったりと様々なリスクが考えられます。
運転は心理状態が大きく反映されますので、心に余裕がない状態となってしまうことはとても危険なことです。
「どう考えても間に合わないから、仕方なく延長してもらおう」と冷静に切り替えられても、20時で閉店してしまいますので、どんなに早くても翌朝一番での返却となります。
その場合、業者によっては翌日までの延長料金を請求されるケースがありますし、翌朝仕事でどうしても返却ができないという場合はさらに延長料金を支払わなくてはなりません。
駐車場を保有していなければコインパーキングなどを探さなければならず、その間の駐車場代も必要になります。
(5)そもそも予約が取れないことも!
週末や連休など車を利用する人が増えるタイミングでは、すべての車が予約済みになってしまい、そもそも予約自体が取れない可能性があります。
早い人では1ヶ月前~2ヶ月前などに予約を入れていますので、確実に乗りたいという場合はかなり早いタイミングでの予約が必要です。
無事に予約ができても、急遽予定が変わったなどでキャンセルをする場合はキャンセル料金が必要になることもあります。
(6)慣れない車を運転しなければならない!
クラスは事前に予約できても、実際にどんな車になるかは当日まで分からないことがほとんどです。そのため乗り慣れない車を運転しなければならない可能性も大きくなります。
似たような車でもハンドルの太さや大きさ、操作性が違ったり、座席の高さ、サイドブレーキの仕様、ガソリンタンクの位置、アクセルやブレーキペダルの効き具合、ウィンドウのスイッチ、エアコンのスイッチなどは違います。
スイッチの位置を確認するために一瞬目を離した隙に、事故を起こしてしまうというリスクも考えられ、慣れない車に乗ることはとても怖いことです。
(7)高い!
現在は「格安レンタカー」なども出てきていますが、一般的には24時間借りて、カーナビや保険・補償制度などに加入するとあっという間に1万円近く(またはそれ以上)になってしまいます。
また、「乗り捨て」や「借りた営業所とは別の営業所に返却」をする場合は別途1万円~数万円の料金を支払うことになります。
このようにレンタカーには様々なデメリットがあります。
もし事故を起こしてしまった場合はどうすればいい!?
レンタカーを借りていて事故を起こしてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
車を安全な場所に停めて、負傷者がいる場合はまず救急車を、いない場合はレンタカー業者に電話連絡を入れて指示を仰ぎましょう。
事故の影響で車を修理しなければならず、その期間車を商品として利用できなかった場合、「ノンオペレーション・チャージ」を請求されることがあります。
*ノンオペレーション・チャージとは?
修理をしている間はその車を貸し出せませんので、その期間は営業損害金が発生します。この損害金をノンオペレーション・チャージといいます。
事故や故障に限らず、著しく汚損した場合なども清掃のために貸し出しができなくなればノンオペレーション・チャージが発生します。
営業所まで自走できる場合は20,000円程度、自走できない場合は50,000円程度を負担するのが一般的です。
レンタカー業者によっては免責補償制度を設けていて、加入金の数千円(日単位)を支払うことでこのノンオペレーション・チャージの支払いが免除されるケースもあります。
レンタカーのデメリットを解消してくれるカーリース!
レンタカーはごく短期間に利用するだけであれば便利ですが、確実に予約が取れるかどうかは分かりませんし、今回ご紹介したように様々なデメリットがありますので、不安を伴うサービスです。
その点、カーリースは自分の所有物のように乗ることができ、レンタカーのデメリットを解消してくれます。
リース料金も1ヶ月1万円前後から乗り始めることができますので、もし月に数回しか乗らない、という方でもリースの方がお得になるケースがほとんどです。
「不定期だが年に何度もレンタカーを利用する」という方は、もしかするとリースの方がお得になるかも知れません。ぜひ一度、カーリースの検討をしてみてはいかがでしょうか?
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