年数が経っている車の車検、気をつけるべきポイントとは?
車検はどのように費用が決まる?
車検の費用は「法定費用」と「車検基本料」の合計で決まります。法定費用には自動車重量税、自賠責保険料、印紙代が含まれ、車検基本料には24カ月点検整備料、検査料、代行手数料などが含まれます。
車検の費用は、車検サービス会社ごとに異なります。ただし、法律によって金額が定められている法定費用については、どの会社で車検を受けても同じです。会社によって車検費用に差が出るのは、車検基本料の設定が異なることによります。
法定費用の具体的な金額は以下の通りです。
自動車重量税(2年分)
軽自動車:6,600円
0.5t以下の車:8,200円
~1.0tの車:16,400円
~1.5tの車:24,600円
~2.0tの車:32,800円
~2.5tの車:41,000円
~3.0tの車:49,200円
自賠責保険料(2年分)
自家用乗用車:25,830円
軽自動車:25,070円
印紙代
小型自動車(4、5、6、7ナンバー):1,700円(印紙400円+証紙1,300円)
小型自動車以外の自動車(3ナンバーなど):1,800円(印紙400円+証紙1,400円)
軽自動車:1,400円
※自動車重量税はすべて自家用車の場合の金額です。
※自動車重量税は、エコカー減税や年数経過による増税の対象とならない場合の金額です。
※印紙代は認証工場で車検を受けた場合の金額で、指定工場の場合は車両に関係なく一律1,100円です。
※上記の情報は2018年11月16日現在のものです。法定費用は変更になることがあります。
車検基本料の相場は下記の通りです。
ディーラー車検: 4万~10万円程度
民間整備工場での車検: 2.5万~8万円程度
車検専門店での車検: 2万~6万円程度
ガソリンスタンドでの車検: 2万~6万円程度
カー用品店での車検: 2万~6万円程度
会社それぞれの相場に振れ幅あるのは、法律で実施が義務付けられている24カ月点検の結果整備が必要になったり、車検に通すために部品交換などが必要になったりするかどうかで、費用が変わってくるからです。
後述の通り、年数が経過している車の場合は、費用が高くなる傾向にあります。
年数が経っている車は車検費用が高くなっていく!
車の部品は消耗品ですので、年数が経つにつれて摩耗したり不具合が生じたりします。
新車の状態から数年程度であれば交換の必要のない部品でも、5年、10年と年数が経過していくうちに、交換の必要が生じます。そのため、年数が経過している車は車検費用が高くなる傾向にあるのです。
例えば、エンジンやブレーキ、タイヤ、バッテリーなどは走行距離が長くなればなるほど、損耗したり、劣化したりします。機械が苦手な方でなければ、タイヤやバッテリーは車検前に自分で交換することができますが、エンジンやブレーキなどの整備を自分で行うのは難しく、車検時に費用が高くなります。
さらに、年数が経過した車の場合、車検時の法定費用も高くなってしまいます。というのも、自動車重量税は、ガソリン車であれば13年以上、ディーゼル車の場合は11年以上の年数が経過している車の場合、増額になることが法律で定められているからです。
ちなみに、毎年納付しなければならない自動車税も同様に増額になります。自動車税も自動車重量税も通常よりも約15パーセント高い税額を納めなければなりません。このようなわけで、車の年数が経過すると、車検費用は高くなっていくのです。
年数が経っている車の場合、車検を受けるのと乗り換えではどちらがお得?
年数が経っている車の場合、車検を受けるのと車を乗り換えるのとではどちらがお得なのでしょうか?
車種、コンディション、年式など、車ごとに条件が異なりますので、車検と乗り換えのどちらがお得なのかを一概に決めることはできませんが、年数で言えば10年、走行距離で言えば10万キロが乗り換えのタイミングの目安だと一般的に言われています。
この頃には車検費用はかなり高くなる場合が多いですし、年数が経過するにつれて、また走行距離が長くなるにつれて、車の買取価格が下がってしまうことも考慮に入れなければなりません。
年数が10年を超えたり、走行距離が10万キロを超えたりすると、急に車の査定価格が下がってしまう可能性があるのです。前述の通り、年数が経過した車に対する増税措置も査定に少なからず影響してしまうでしょう。
このような理由で、年数10年、走行距離10万キロを目安に、車の乗り換えを検討することをおすすめします。
車検のタイミングで新車に乗り換えるなら、話題のカーリースがおすすめ!
もし、車の年数が経過していて、次の車検のタイミングで車の乗り換えを検討しているのであれば、今話題のカーリースを利用することをおすすめします。
カーリースは、ユーザーが希望する車をカーリース会社がディーラーから購入して貸し出してくれるサービスです。契約期間は3年、5年、7年などの長期にわたりますので、まるでマイカーのような感覚で新車を楽しむことができます。
レンタカーのように「わ」ナンバーになったりはしませんので、見た目で周りの人からカーリースの車だと知られることもありません。
カーリースには、新車購入と比較して、下記のメリットがあります。
まとまった初期費用が必要ない
新車購入時は、頭金、登録諸費用、自動車取得税、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料などの支払いが必要になりますので、まとまったお金を用意しなければなりません。しかしながら、カーリースの場合は初期費用0円で新車に乗り始めることができます。頭金が不要で、諸々の費用が毎月リース料に含まれているからです。
毎月の支払いをフラットにできる
新車購入の場合は、毎年支払う自動車税、車検ごとに必要となる自動車重量税、自賠責保険料、車検基本料などをその都度用意する必要があります。
一方、カーリースの場合は、毎月定額の料金にこうした費用がすべてコミコミになっていますので、車に関係する支払いをフラットにでき、家計が安定します。毎月のリース料以外で必要になるのは、ガソリン代や駐車代、任意保険料程度となります。
車のメンテナンスをカーリース会社にお任せできる
車を購入した場合には、車の維持管理をすべて自分でしていかなければなりません。でも、カーリースでは、税金の支払いや車検の手続きをカーリース会社が行ってくれます。
契約によっては、点検整備やオイル類の交換、消耗部品の交換などのメンテナンスもカーリース会社にお任せすることが可能です。ですから、時間的にも精神的にも負担が大きく軽減され、車にあまり詳しくない方でも手軽に車を楽しんでいくことができます。
節税効果がある
カーリースの料金は全額そのまま損金処理することが可能ですので、個人事業主の場合、節税効果を得ることができます。
このように、カーリースにはさまざまなメリットや魅力があります。車を乗り換えることを考えている方は是非、カーリースの利用を検討してみてください。
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