車検証の名義変更が必要なケースはどんなとき?名義変更の流れも知っておこう!
こんな時は車検証の名義変更が必要
車検証の名義変更は、車検証の名義の情報に変更が生じた場合に行わなければなりません。具体的には、下記のようなケースで名義変更が必要になります。
・車を譲り受けた時
・車を個人売買で買った時
・車を相続した時
・結婚や離婚によって名字が変わった時
ちなみに、車を中古車販売店などの業者から買った場合にも名義変更は必要ですが、必要書類を渡せば業者が手続きをしてくれるのが通常です。
車検証の名義変更の流れを知っておこう!
車検証の名義変更に必要な書類や手続きの流れをご説明します。
車を譲り受けた時・車を個人売買で買った時
必要書類は下記の通りです。
・譲渡証明書(旧所有者の実印の押印があるもの)
・所有者の印鑑証明書(発行日から3ヵ月以内のもの)
・所有者の印鑑証明書(発行日から3ヵ月以内のもの)
・旧所有者の委任状(旧所有者の実印の押印があるもの)
・車検証(車検が切れていないもの)
・新使用者の車庫証明書(発行日から大体1ヵ月以内のもの)
・手数料納付書(窓口で入手する)
・自動車税・自動車取得税申告書(窓口で入手する)
・申請書(窓口で入手する)
名義変更の手続きは、運輸支局で行います。手続きの流れは以下のようになっています。
1 必要書類の入手および記入
手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、申請書を窓口で配布してもらい、必要事項を記入します。
2 移転登録手数料の支払い
印紙販売窓口で、移転登録手数料分の印紙(500円)を購入し、手数料納付書に貼り付けます。
3 書類の提出
書類一式を窓口に提出し、新しい車検証が交付されるまで待ちます。
4 車検証の交付
名前(または整理番号)が呼ばれたら、窓口で新しい車検証の交付を受けます。
5 税金の申告
運輸支局場内の自動車税事務所で、自動車税・自動車取得税申告書と新しい車検証を提出します。自動車取得税が発生する場合は、ここで計算され金額が提示されますので、税金の納付をしてください。
6 ナンバーの返却
ナンバー返納窓口に、ナンバープレートを返納します。プレートを外すためのドライバーは返納窓口で借りられます。
7 ナンバーの購入
ナンバー交付窓口で、新しいナンバープレートを購入します。料金は1,500円程度(地域により異なる)です。
8 ナンバーの封印
係員に、車検証と自動車が同一のものであることの確認と、リアナンバーへの封印をしてもらいます。
※ナンバーの変更がない場合、6~8の手順は不要です。
ちなみに、すでに車検が切れている車を譲り受けた場合、名義変更をする前に、車を車検に通す必要があります。しかし、車検切れの状態ですと、車は公道を走行することができませんから、車検業者にレッカー移動などで引き取ってもらわなければなりません。もしくは、市区町村役場で仮ナンバーを取得して一時的に車が公道を走行できるようにするという方法もあります。
車を相続した時
下記の書類が必要になります。
・被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
・相続人全員の戸籍謄本
・発行から1ヵ月以内の相続人全員の印鑑証明書
・遺産分割協議書
・新所有者の住民票
・車検証(車検が切れていないもの)
・新使用者の車庫証明書(発行日から大体1ヵ月以内のもの)
・手数料納付書(窓口で入手する)
・自動車税・自動車取得税申告書(窓口で入手する)
・申請書(窓口で入手する)
※車両価格が100万円以下の場合、「遺産分割協議書」ではなく「遺産分割協議成立申立書」を用意すると、車の新所有者以外の相続人の書類は必要なくなります。
手続きの流れは、「車を譲り受けた時、車を個人売買で買った時」と基本的に同じです。ただし、相続による名義変更においては、自動車取得税は課税されないことになっています。
結婚や離婚によって名字が変わった時
必要な書類は以下の通りです。
・戸籍謄本または住民票(発行日から3ヵ月以内のもの)
・車検証(車検が切れていないもの)
・手数料納付書(窓口で入手する)
・自動車税・自動車取得税申告書(窓口で入手する)
・申請書(窓口で入手する)
※戸籍謄本または住民票には、名字の変更が記載されている必要があります。
※所有者以外が手続きに行く場合には、所有者の委任状も必要になります。
手続きの流れは、「車を譲り受けた時、車を個人売買で買った時」とほとんど同じになります。ただし、移転登録手数料ではなく、変更登録手数料(350円)を納めます。また、名字が変わるだけで車を新たに取得するわけではないため、自動車取得税は当然発生しません。
車検証の名義変更をやっていないとどんなペナルティがある?
車検証の名義変更は、「変更の事由があった日から15日以内に行わないと50万円以下の罰金に処する」ということが「道路運送車両法」という法律で定められています。ただし、この罰則が適用されるケースは稀で、現状としては名義変更をしないままにしている人も少なくないようです。
それでも、車検証の名義変更をきちんと行わないと、自動車税納税通知書や駐車違反やスピード違反などの通告が前の所有者の住所に届いてしまい、トラブルにつながりかねません。また、名義変更していない状態だと、任意保険への加入を保険会社に拒否されてしまう場合もあります。ですから、車検証の名義変更はきちんと行うようにしましょう。
車検証というのは「車の身分証明書」とも言える非常に大切な書類です。名義変更だけではなく、「常に車に保管する」、「紛失したらすぐに再発行してもらう」などのルールについてもしっかり守るようにしましょう。
カーリースでは所有者の名義はどうなる?
さて、カーリースの契約では、車の所有者はカーリース会社です。そのため、車検証の所有者欄にはカーリース会社の名義が記載されます。契約者の名前は、使用者欄に載ることになります。
カーリースの契約の中には、契約満了時に契約者が車をそのままもらえるプランも存在します。その場合には、名義変更の手続きが必要になりますが、一般的にはカーリース会社がその手続きをしてくれます。
いずれにしても、契約期間中の車の所有者はカーリース会社ですので、税金の支払いや車検の手続きなどはカーリース会社が行い、その費用も毎月のリース料に含まれていることが多いです。そのため、カーリースを利用すれば、車を購入する場合よりも手間がかからず、車に関係する支払いがフラットになり、楽にお金のやり繰りをしていけます。
カーリースには他にも、頭金が基本的に不要なのでまとまった初期費用を出さずに新車に乗り始められる、契約プランによっては定期的な点検整備や部品交換などのメンテナンスもカーリース会社にお任せできるなどの魅力があります。もし、手軽に車を楽しんでいきたいと考えているのであれば、カーリースを利用することをおすすめします。
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