三井住友フィナンシャルグループなどが出資する「住友三井オートサービス」とは?
住友三井オートサービスは、同じ住友グループにあった商事系の「住商オートリース」と、銀行系の「三井住友銀オートリース」とが2007年に合併して誕生しました。会社誕生の経緯から、三井住友銀行よりも住友色が強く、「住友」の名が「三井」よりも前に来て、住友三井オートサービスという名称になっています。
住商オートリースは1981年に設立され、三井住友銀オートリースは1987年に設立されました。そのため、住友三井オートサービスは前身の住商オートリースの設立時から数えると37年ほどの歴史があるということになります。
主な株主は、三井住友フィナンシャルグループ、住友商事、日立キャピタルとなっています。
住友三井オートサービスは、管理台数が約77万台(2017年のデータ。日立キャピタルオートリースを含む)で、カーリース業界において第2位の大手の会社となっています。
※1位は「オリックス自動車」で約121万台(2015年のデータ)。
住友三井オートサービスの個人向けカーリースの特徴とは?
三井住友フィナンシャルグループなどが出資する住友三井オートサービスは、法人向けのカーリースの他にも「カースマ」という名称の個人向けのカーリースサービスを展開しています。
「カースマ」には5年契約の「カースマ5」、7年契約の「カースマ7」、車を自分好みに選べる「カースマC」があります。
カースマ5
「カースマ5」は売れ筋の車種限定のカーリースとなっており、リース料金には「車両代」「新車登録諸費用」「自動車取得税」「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険料」「車検基本工賃」が含まれています。
また、車検時には「ブレーキオイル交換」をしてもらえます。さらに「エンジンオイルオイル交換」(半年毎)と「オイルエレメント交換」(1年毎)もサービスに含まれます。
月間走行距離は1,000kmの設定となっています。契約期間終了後は、新車に入れ替えるか、そのまま契約を延長するか、契約を終了して車を返却するか、車を買い取って自分のモノにするかを選択することが可能です。
カースマ7
こちらも売れ筋の車種限定のカーリースです。リース料金の内訳やメンテナンスサービスの内容は「カースマ5」と同じです。契約期間が満了すると、車をそのままもらえます。月間走行距離は「カースマ5」と同様、1,000kmとなっています。
カースマC
全メーカー・全車種から車を選ぶことができます(一部取り扱いが出来ない車種があります)。契約期間は3年・4年・5年の中から選び、メンテナンスプランは「マイメンテプラン」(5年契約のみ)と「フルメンテプラン」から選択可能です。メンテナンスプランを無しにすることもできます。
「マイメンテプラン」は「カースマ5」や「カースマ7」と同様の内容ですが、「フルメンテプラン」では「法定点検」「夏タイヤ交換」「バッテリー交換」「消耗部品交換」などもしてもらえます。
メンテナンスプラン無しの場合は月間走行距離が1,500kmとなります。それ以上の走行を予定している場合は「マイメンテプラン」か「フルメンテプラン」を選択する必要があります。
契約終了時には、車を返却するか、残価を支払って買い取るか選びます。契約終了時には、新車に入れ替えるか、そのまま契約延長するか、契約を終了して車を返却するか、車を買い取って自分のモノにするかなどを選択することができます。
住友三井オートサービスの口コミや評判は?
ここで、三井住友フィナンシャルグループなどが出資する住友三井オートサービスのカーリースの口コミや評判の要約を、良いものと悪いものに分けてご紹介したいと思います。
良い口コミ・評判
・やりとりは電話と何回か家に送られてきた資料だけだったが、対応が丁寧で資料も分かりやすかったので不安は感じなかった。
・本当に契約できているのかと思うくらい手続きが簡単で、とても気に入った。
・電話やメール、書面だけでほとんど納車まで進めることができた。
・納車まで約2ヶ月待ったが、親切なメールが頻繁に送られてきたので安心できた。
・担当の方とディーラーがとても親切だった。
・納車を急いでいることを伝えたら、迅速に対応してくれた。
・誤って違う車を注文してしまったが、電話すると迅速に対応してくれた。
悪い口コミ・評判
・メンテナンスする時に、ディーラーでなければ無料で受けられないサービスがいくつかあるのが残念。
・ディーラーから納車の連絡がなかなか無かった。納車まで2ヶ月はかかるという話は事前に聞いていたものの、1ヶ月以上何も連絡がないと不安になる。
・ナビやETCが「コミコミ」と表記されているので、無料で付いてくると思い込んでいたけれど、実際はそれらが代金に加算されたリース料金となっていて、わかりにくかった。
口コミ・評判のまとめ
全体的に見て、良い口コミが圧倒的に多かったです。簡単に手続きを進められたことや、対応が親切だったことを評価する声が多いため、優良なカーリース会社と言えるでしょう。ただ、数は少ないながらも悪い口コミもありました。これらの点は、今後の改善に期待しましょう。
カーリースの注意点
今回は、三井住友フィナンシャルグループなどが出資する大手カーリース会社の住友三井オートサービスについて詳しく見てきました。
こうした大手のカーリースは、安心して利用できると感じる人も多いと思いますが、大手かそうでないかに関わらず、カーリースには注意点があります。ここでは、カーリースの注意点を何点か取り上げますので参考になさって下さい。
中途解約ができない
カーリースの契約は基本的に途中で解約することができません。どうしても解約する場合には、高額な解約金が必要になります。
車の使用に制限がある
「カースマ」でもそうですが、カーリースでは走行距離に制限が設定されている場合が多いです。そのため、走行距離の範囲内で使用する必要があります。また、原状回復できないような改造やカスタマイズはすることができません。
最後に精算がある
カーリースでは、契約終了時に返却車両の査定と精算があります。査定額が契約時に設定した車の「残価」を下回った場合には差額を負担しなければなりません。リース車は、精算の大切に扱いましょう。
※「残価」とは契約期間終了時点での車の予測残存価格のことです。カーリースでは「残価」をあらかじめ「車両代」から割り引いてリース料金を設定します。
このように、カーリースにはいくつかの注意点があります。以上の点をしっかり理解した上で利用するようにしましょう。