定額ニコノリパックともろコミ(カーコンビニ倶楽部)について
定額ニコノリパックは株式会社MICが運営してるカーリース、もろコミはカーコンビニ倶楽部株式会社が運営しているカーリースです。
両者ともカーリースのサービスを開始したのが2016年とまだ新しいにも関わらず、すでに多くの利用者を集めているなど、今後に期待が持てるリース業者でもあります。
そんな定額ニコノリパックともろコミ(カーコンビニ倶楽部)のプラン、料金、その他の特徴を比較してみます。
リース料金に含まれるものや契約プランにはどんな違いがある?
まずはそれぞれリース料金に含まれるものを比べてみます。
■定額ニコノリパック
車両代金・車検・自動車税・自動車取得税・登録諸費用・自動車重量税・自賠責保険料・法定点検・基本整備料が含まれています。
基本整備料にはエンジンオイル交換9回、ウォッシャー液補充、バッテリー液補充、クーラント液補充が含まれています。
■もろコミ
車両代金・車検基本料・登録時諸費用・自動車税・重量税・自賠責保険料が含まれています。
頭金はどちらも0円ですが、希望によっては入れることも可能です。頭金を入れることによって月々のリース料金がお得になります。
続いて契約プラン、メンテナンスパック、オプションについて比べてみます。
■定額ニコノリパックの契約プラン
月々10,800円
月々21,600円
月々32,400円
*全て5年リースです。
というシンプルな料金設定になっています。メンテナンスパックは「ライトプラン」「バリュープラン」の2種類があります。
■定額ニコノリパックのメンテナンスパック
ライトプラン
月々2,160円~
・法定6ヶ月点検
・法定12ヶ月点検
・オイルエレメント交換
・ワイパーゴム交換
・ブレーキオイル交換
・ブレーキパッド交換
・エアコンガス補充
・エアコンオイル補充
・点火プラグ交換
・ファンベルト交換
・クーラーベルト交換
バリュープラン
月々3,240円~
・ライトプランの内容
・タイヤ4本交換
・バッテリー交換
■定額ニコノリパックのオプション
・ETC(セットアップ込み) 月々432円
・フロアマット&ドアバイザー 月々540円
・ドライブレコーダー 月々432円
・カーナビ 月々2,160円
*オプションの料金は一例で、車種や商品ごとに異なります。
以上が定額ニコノリパックの契約プラン、メンテナンスパック、オプションになります。もろコミ(カーコンビニ倶楽部)はどのような内容でしょうか。
■もろコミ(カーコンビニ倶楽部)の契約プラン
もろコミ7(7年リース)
もろコミ9(9年リース)
もろコミ(カーコンビニ倶楽部)の契約プランは上記の2種類です。メンテナンスパックやオプションは次のようになります。
■もろコミのメンテナンスパック
月々2,700円
・タイヤ4本交換(もろコミ7・9ともに1回)
・バッテリー交換(7は1回/9は2回)
・オイル交換(7は6回/9は8回)
・オイルエレメント交換(7は6回/9は8回)
・オートマオイル交換(7は1回/9は2回)
・ブレーキオイル交換(7は2回/9は3回)
・ブレーキパッド交換(7・9ともに1回)
・ファンベルト(7・9ともに1回)
・クーラント交換(7は2回/9は3回)
・点火プラグ交換(7・9ともに1回)
・ワイパーゴム交換(7は2回/9は3回)
*軽自動車が適用対象です。
■アクセサリーセット
月々2,160円
・カーナビ
・バックアイカメラ(もろコミ9のみ)
・音声タイプのETC
・フロアマット
・バイザー
*軽自動車が適用対象です。
もろコミ(カーコンビニ倶楽部)の方はメンテナンスパックやオプションが軽自動車限定のようですが、定額ニコノリパックは全車種が適用対象となります。
実際のリース料金の違いを比較!
では、実際にリースをすると料金はどれくらいになるのでしょうか。
■定額ニコノリパックのリース料金
そもそもプランが「10,800円」「21,600円」「32,400円」ですので月額は明確です。例えばトヨタ・プリウスでは次のようになります。
トヨタ・プリウス
月々32,400円×60回(ボーナス月加算額114,048円×年2回)
毎月均等払いでは51,408円となります。
■もろコミ(カーコンビニ倶楽部)のリース料金
同じ車種でリース料金を比較してみると次のようになります。
トヨタ・プリウス
もろコミ7
月々20,088円(ボーナス月加算額130,248円)
毎月均等払いでは41,796円となります。
もろコミ9
月々20,088円(ボーナス月加算額95,256円)
毎月均等払いでは35,964円となります。
リース期間が異なりますので単純比較とはいきませんが、特に長く乗りたい人にはもろコミ(カーコンビニ倶楽部)はかなりお得に感じられるのではないでしょうか。
なお、オプション、メンテナンスパックをつける場合は上記の料金にそれぞれ加算されます。
その他の特徴を比較!
ここまではプランや料金など基本的な部分を比較してきましたが、ここからはその他の特徴を比較してみます。実はここが重要なのです。
(1)リース期間満了時の違い
定額ニコノリパックでは、リース期間満了時に「同じ車を再リース」「返却して終了」「別の新車で再契約」「残価を支払うことで買い取り」の4つから選択できます。
一方、もろコミ(カーコンビニ倶楽部)では「返却して終了」「別の新車で再契約」「車をもらう」から選択することができます。
ここでの大きな違いは、定額ニコノリパックでは「買い取る」ですが、もろコミ(カーコンビニ倶楽部)は「もらえる」という点です。リースしていて気に入ってしまった!という場合は特に嬉しいことでしょう。
(2)取り扱い店舗数の違い
定額ニコノリパックを取り扱っている店舗はまだ全国的にも少なく、神奈川県に4店舗、東京都に2店舗、埼玉県、奈良県、兵庫県、三重県にそれぞれ1店舗ずつしかありません。
一方のもろコミは45の都道府県に335の提携業者(ガソリンスタンド、整備工場などを含む)を持っていますので、ほぼ全国のどこにいても利用することが可能です。
遠出をしていて故障や事故を起こしてしまった場合を考えると、全国に提携業者がいるというだけで安心感が違います。
(3)残価設定の有無
定額ニコノリパックでは残価設定をしています。これは最も大きな違いと言えるかも知れません。
残価設定とは「予定残存価格」を設定するということです。
具体的には、リース期間満了後の車の価値(下取りに出したときの買取価格)をあらかじめ予測し、車両代金からその分を差し引いた金額を元にリース料金を算出するというものです。
例として車両代金が300万円の車を5年リースした場合、5年後に残っている価値を50万円と予測したとします。
【車両代金300万円-残価50万円=250万円】
となり、実質250万円の車として乗り出すことができます。
つまり車両代金全額を元にリース料金を算出するよりも、お得に乗り始めることができるということになります。
ただしこれにはリスクが伴います。
例えば
「5年のうちにその車の相場が下落してしまった」
「設定していた走行可能距離をオーバーしてしまった」
「リース期間中に事故を起こしてしまった」
「修理するほどではないがキズやヘコミ、汚損や破損などがある」
「返却時に原状回復はさせたが、リース期間中に自分で改造をしていたため形跡が残っている」
などという場合、車の価値が下がってしまいます。
返却時の査定で、契約時に設定した残価よりも「価値が下がっている」と判断されれば、その差額分を支払わなければなりません。
リース期間中に何が起こるかは分かりませんので、お得に乗り始められる反面、このようなリスクがあるということも覚えておきましょう。
お得なのはもろコミ(カーコンビニ倶楽部)!
月々のリース料金の分かりやすさで言えば定額ニコノリパックですが、残価設定がないため返却時に多額の費用を請求される心配がないうえに、その車を「もらえてしまう」というもろコミ(カーコンビニ倶楽部)はやはり魅力です。
定額ニコノリパックは5年
もろコミ(カーコンビニ倶楽部)は7年と9年
などリース期間にも差がありますが、もろコミ7では5年経過後に、もろコミ9では7年経過後にそれぞれ返却や乗り換えを自由に行うこともできます。
色々な角度から比較・検証してみるともろコミ(カーコンビニ倶楽部)の方がお得と言えそうです。