カーリースした車に乗り続けるためには?契約満了時の選択肢について解説
カーリースの仕組みについて
カーリースは、ユーザーが希望する車をカーリース会社が貸し出すサービスです。契約期間は3年、5年、7年、9年などの長期に及ぶのが一般的となっています。
車は店舗の在庫の中から貸し出すわけではなく、ユーザーが希望する車をカーリース会社がディーラーから購入して貸し出しますので、自由にメーカーや車種を選ぶことができます。
ユーザーは契約期間中、毎月定額のリース料をカーリース会社に支払います。一般的な個人向けのカーリースでは、契約期間満了時点での車の下取り価格(残価)がどのくらいになっているかを予想して、その金額を車両価格からあらかじめ差し引いて、リース料を算定します。
また、リース料には車両価格だけではなく、登録諸費用、各種税金、自賠責保険料、車検基本料などもコミコミになっているのが一般的です。また、契約プランによっては、オイル交換や消耗部品の交換などのメンテナンスサービスの費用も毎月の料金に含まれています。
カーリースの車の所有者はあくまでもカーリース会社ですから、車の使用には多少の制限があるのが通常です。例えば、走行距離に制限が設定され、それを超過した場合には追加料金を支払うことになります。また、好き勝手に車を改造したり、カスタマイズしたりすることはできません。
これらの制限はカーリースのデメリットと言えるでしょう。ただし、走行距離制限については、自分の車の使用目的に合った走行距離のプランを選べばほとんど問題にはなりません。
また、カーリースは原則として中途解約できませんので、この点も注意が必要です。契約期間中は基本的には同じ車に乗り続けることになります。よく考えてから契約期間を選ぶようにしましょう。
カーリースした車に乗り続けるためには?
カーリースの契約満了時には、車をどうするかについて、以下の4つの選択肢がユーザーに与えられるのが一般的です。
1.車を返却してリースを終了する
2.車を返却して別の新車をリースする(乗り換え)
3.契約期間を延長して同じ車に乗り続ける(再リース)
4.車を買い取って同じ車に乗り続ける(買取)
上記の選択肢のうち、2の「乗り換え」を選択すると、車は別の新車に代わりますが、カーリースの利用を続けることができます。また、3の「再リース」か4の「買取」を選択すれば、契約満了後も同じ車に乗り続けることが可能になります。
では、車を再リースした場合の月々の料金は、どのようにして決まるのでしょうか?
再リースの際には「再リース残価」が設定されます。つまり、再リース期間満了後の車の下取り価格がどれくらいになるかを予想して設定するのです。
そして、最初の契約時に設定した残価から再リース残価を差し引き、再リース期間中に生じる各種税金、自賠責保険料、車検基本料、メンテナンス代などを上乗せします。それを再リース期間の月数で割ることで、月々の料金が決まります。
再リースでは、最初の契約から年数が大分経過している場合もあり、再リース残価は非常に少ない金額になる可能性があります。また、再リース期間中のメンテナンス代が高めに見積もられることもあります。このため、再リース後の月々の料金は思いのほか高くなる場合がありますので、注意しましょう。
契約満了後に車を買い取ることにした場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
車を買い取る場合の車両代金は、契約時に設定した残価の金額になります。つまり、ユーザーは契約期間中に支払ったリース料に加えて、残価を支払うことで最終的に車両価格全額を負担することになるのです。また、残価のほかにも、事務手数料、その年度の自動車税、リサイクル料金などもかかります。
カーリースした車をもらえるサービスもある
中には、契約満了時に車をそのままもらえるカーリースサービスもあります。つまり、カーリースなのに車を返却する必要がなく、車が自分のものになり、同じ車に乗り続けることができるサービスもあるのです。
そうしたサービスの代表的な例は、カーコンビニ倶楽部株式会社が展開する「カーコンカーリース」の「もらえるプラン」シリーズ、オリックス自動車株式会社が展開する「オリックスカーリース」の「いまのりくん」シリーズです。
もらえるプランシリーズ
「もらえるプラン」シリーズは、7・9・11年リースのプランです。契約満了まで利用すると車をそのままもらうことができ、車の乗り続けることができます。もらえるプラン7は契約開始から5年後、もらえるプラン9は7年後、もらえるプラン11は9年後から原則解約金なしで車の返却や乗り換えも可能になります。
いまのりくんシリーズ
「いまのりくん」シリーズは5・7・9・11年リースのプランとなっており、契約満了時に車をもらえます。いまのりセブンの場合は、車をもらって乗り続ける代わりに返却してキャッシュバック(年間リース料の20%)を受けることも可能です。いまのりセブンは契約開始から5年後、いまのりナインは7年後から原則解約金なしで車の返却や乗り換えも可能になります。
カーリースにはメリットがたくさん!
今回の記事では、カーリースした車に乗り続ける方法について注目しました。
カーリースでは、車を気に入った場合に、再リースしたり、車を買い取ったりすることで同じ車に乗り続けることが可能で、最後に車をもらえるサービスもあります。また、車を返却して別の車に乗り換えるという選択肢も考えられます。
このように、カーリースでは車をどうするかについて柔軟な対応が可能で、それが人気の理由となっています。
しかしながら、カーリースのメリットはそれだけではありません。例えば、カーリースでは頭金が基本的に不要なので、まとまった初期費用を出さずに新車に乗り始めることができます。
また、毎月のリース料に車の諸々の維持費が含まれているので、月々の支払いがフラットになり、楽な家計のやり繰りが可能となります。さらに、税金の支払いや車検、メンテナンスなどをカーリース会社にお任せできるので、車の維持管理も非常に楽です。
このように、カーリースには多くのメリットがあります。あなたも、カーリースで便利なカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
関連する記事

これで安心!カーリース会社の独自審査の仕組みを徹底紹介
カーリース会社には審査があるため、学生の方や職業のない方は、申し込んでもカーリースできるとは限りません。この記事では、誤解されがちなカーリース会社の独自審査について、ゼロからしっかりと説明します。

車検を受けるなら事前の準備は確実に!自動車税の納税証明書は必要?
初めて車検を受ける場合、このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。また、久しぶりの車検で、用意するものを忘れてしまった方もいるかもしれません。そこでこの記事では、車検を受ける際に必要なものについて解説します。中でも、納税証明書は平成27年度から扱いが変わっていますので、特に詳しく説明していきます。3分程度で読めますので、ぜひ参考にしてくださいね。

お得で安いカーリースの業者はここだ!
最近、カーリースのサービスが安いと人気を呼んでいます。リース料金を払うことにより、借りた自動車をマイカーのように長期間使用できます。リース料金は毎月同じ額を払っていきますので、家計の支出の計画がしやすいのです。一方で、リース料金は毎月払わなければならないものであることを考えると、それは安いに越したことはありません。ここでは、お得な安い料金で自動車のリースをしているおすすめの業者をご紹介したいと思います。

カーリースで滞納したらどうなる?途中解約することはできるのか?
お手軽な料金で利用できることばかりが注目されがちなカーリースですが、その仕組みを知らず安易に契約してしまうと、あとから後悔することになるかもしれません。 カーリースは契約期間中、月々の使用料を払い続けなければなりません。もし滞納してしまったら、どうなるのでしょうか。また支払えなくなったからといって、途中解約は可能なのでしょうか。ここではカーリースを利用する際には絶対に気を付けておくべき滞納や途中解約についてお伝えしていきます。

初めてのカーリースはコスモのMyカーリースがおすすめ!
「コスモ石油マーケティング株式会社」が展開しているカーリース「コスモスマートビークル」は、初めてカーリースを利用する人にとてもおすすめのサービスです。今回は、そんなコスモスマートビークルの特徴や契約の流れについて徹底解説したいと思います!

カーリースを利用するために必要な年収は?
クレジットカードを申し込む時や、車のローンや住宅ローンを組む時、部屋を借りる時などには必ず年収について聞かれます。これは言い方を変えれば、年収によって、それらを利用できるかどうかが左右される場合があるということです。では、カーリースを利用する上で、年収は関係してくるのでしょうか、関係するとしたら、年収はいくらくらい必要なのでしょうか?